Vol.1 いざ、街へ。
実は、イタリアで登録されるクラシックヴェスパの70%はナポリ以下の南イタリアで為されている。何故だろう?ならば、その南イタリアでその理由を探ってみよう、ということでシチリアの州都パレルモへ飛んだ。
街に溶けこむには、街の人の目線で街を見ねばならない。と、自分流の前置きを用意し、以前から一度は運転してみたかった、Vespa PX125をレンタル。市民の目線でパレルモ市内を乗り回す。そしてパレルモっ子が愛してやまない美しい砂浜モンデッロへ。さらには、街の守り神ロザリアが祀られ、パレルモ市内を一望できるサンペレグリーノ山へ、向かった。
まず、ギヤを1速に入れてみよう。
(オーナーの方には諄い説明になるが、ご存じない方の為に)
※左手のクラッチレバーを握って、グリップ全体を捻るように、1.N.2.3.4と刻まれたダイヤルの1を、写真の●印のところに合わせる。
ガツンっと車体が揺れ、ギヤが入る。そして、クラッチが繋がるのを確かめながら、そっとレバーを放していく。
すると、スルスルとアクセルを開けなくても前に出ていく。意外と、2サイクルでも、低回転からトルクがあるのに驚かされる。ひさびさのクラッチワークに慣れようと、発進と停止を何度か繰り返していると、手首に違和感を感じる。特に1速での発進時、クラッチレバーの位置はグリップよりも高く、無理のある角度でのクラッチ操作を強いられる。
これをパレルモの激しい交通の流れの中、渋滞のなかで繰り返すというのは、ドカティなどの重いクラッチよりも遙かにしんどいのではないかとちょっと不安になる。
しかし、ここまでそんなことは言ってられない、明日の腱鞘炎覚悟で、いざ街へ!!