Vol.4 峠族、あらわる。
サンペレグリーノ山を登りはじめて10分ほどで、電灯も何もない真っ暗なトンネルある。全長は定かではないが、300メートルくらいはあるのではないか。ヴェスパのライトでは心細い。遙か遠くに見えるトンネルの出口が待ち遠しい。トンネルを抜けるとあまりの光の強さに目がくらむ。次第に視界が戻ると目の前には、何とも素晴らしい景色が待っていた。先ほどまでいたモンデッロを見下ろせる雄大なパノラマが広がる。
しばらく我を忘れ、絶景を眺めていると、対抗車線を数台のスクーターがもの凄い勢いで下ってくる。きれいにリーンインしてコーナーを抜けていく。センタースタンドは取り除かれているのか、変えられているのか、かなりのバンク角で鮮やかに倒し込んでいる。しばらくするともう一台と。あとから、何台も続けてやってくる。その誰もが、スクーターでフルバンクだ。
山頂近くの広場で溜まっていた若者の話によると、パレルモの若者は皆ここでライディングの腕を磨くのだということだ。
街の守護神にご挨拶。Chiesa di Santa Rosalia
サンタ・ロザリア教会(1625年)サンペレグリーノの中腹の岩壁を利用して建てられたバロック様式の教会。壁面の一部にはパレルモの守護神である、サンタ・ロザリアが祀られている。
標高もかなり高くなり、半袖では寒いぐらい。辺りには放牧された牛や、見かけない高山植物が目につくようになってきた。なるほど、近くには特別自然保護地区の看板が立っていた。